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池の底の泥は慎重に少しずつ掬う。うわ水を濁らさないように


池の底の泥は慎重に少しずつ掬う。うわ水を濁らさないように

「激変緩和」という言葉をよく使います。何かの制度を変更する際に、その影響を直接受ける当事者に配慮して、慎重に時間をかけて段階的に移行させる手法です。

一気に変えればいいのに、と思うことってありますよね?しかし、課題が大きい時ほど、最終的に狙いを実現するための知恵と戦略、そして何よりも粘り強い戦術が必要なのです。

それは仕事でもスポーツでも勝負事でも同じでしょう。荒っぽい対応で、せっかくのいい流れを断ち切ってしまった例は多く見られます。

ただし、これは災害時には当てはまりません。一気に状況を打開しなければならない局面では、慎重さが仇となります。有事以外は時間をかけてじっくり課題に向き合う、それが成熟した社会、好循環な街と言えるでしょう。



必要な音を必要なだけ弾く。それが美しい


必要な音を必要なだけ弾く。それが美しい

大西 順子

仕事をオーケストラ演奏に例えると、まず各奏者が譜面どおりに演奏することが大前提です。

しかし、その正確な音を集めたところで「音楽」にはなりません。必要な音質と音量、そのタイミング。奏者全体の心を一つにする指揮者がいて、はじめて人の魂を揺さぶる音楽になるのです。

私は学生時代の浅い経験でその事を学びました。私は長い職員時代を通じて、良い演奏家を目指して仕事をしてきましたが、市長となった今は大好きな楽器をタクトに持ち替え「良い指揮者」への道を一歩ずつ歩んでいます。

これまでの演奏経験を今の指揮の土台として、オーケストラ全員と心を合わせた演奏を目指しています。



政治とは情熱と判断力の二つを駆使しながら、堅い 板に力を込めてじわっじわっと穴をくり貫いていく作業である


政治とは情熱と判断力の二つを駆使しながら、堅い 板に力を込めてじわっじわっと穴をくり貫いていく作業である

マックス・ヴェーバー

まさにそう感じます。

分かりやすいアイデアを「エイヤッ!」と実現できればどれほど楽かと思います。問題の本質の掘り下げが弱い極論からは現実的、民主的、持続可能な答えは導き出せません。そして実現してしまうと決まって後で問題が吹き出すのです。

何かを変えたいなら、どういう経緯でそのシステムが今有り、それに関係する人たちは誰で、変えるとどういう影響を及ぼすのか、それを正しく認識しなければ、社会という堅い板に穴をくり貫くことはできません。

それには「情熱」と「判断力」「粘り強さ」が必要だということを示しているのでしょう。「世の中は、なかなかキミの思うようには行かないよ」若い頃に恩師から受けた言葉を思い出します。



優秀な人材は1を2に出来る。本当にデキる人材は0を1に出来る


社会そして組織には、さまざまな人がいます。皆が皆、守り型では新しいことが起こりません。逆に、攻撃型、クリエイティブな人ばかりでは、組織が堅実に維持されません。

「優秀な人」「本当にデキる人」そして「堅実な人」が互いに敬意を払いながら自身の役割を果たすことが組織の健全運営の基本です。そして、組織の置かれた状況次第で、また仕事内容次第で、この3種類の人材を適切に配置し、それぞれが最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を整えることが「本当にデキる経営者」ではないでしょうか。

そのためには、個々の人材の特性を加点法で把握したいものです。ダメ出しできる“才能”が仕事の能力だと勘違いしている人は多く居ます。

さて、そういう人材の適所はどこにあるのでしょうか…。



10~20年で今ある47%の仕事が自動化される


10~20年で今ある47%の仕事が自動化される

マイケル・A・オズボーン

英オックスフォード大学のAI(人工知能)研究者オズボーン准教授のショッキングな推論です。700を超える仕事を対象に、コンピューターが苦手とする手先の器用さ、芸術的な能力、交渉力、説得力など9つの特性から判断したそうです。

ということは、当面は芸術や文化などクリエイティブな才能を必要とする仕事しか残らないということでしょうか。そう考えると、これからは機械にできる仕事は機械に任せてしまい、人間は高次元でクリエイティブな活動に集中し、余った時間を有効に使うことができるようになる…。

いや、それは選ばれた一部の人ですよね。技術の進歩が“幸せ格差”を拡げる、技術が社会の退化を招く、というならそんな未来はごめんです。



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