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アナログ+SNS


去る9月4日、非常に強い勢力の台風21号が近畿地方を直撃し、本市にも甚大な被害をもたらしました。被災された多くのみな さまには、改めてお見舞い申し上げます。その直後に飛び込んできた、北海道の大地震のニュース。この夏の大阪府北部地震や西日本の豪雨、日本中が被災しているような状況に心が痛みます。

災害時における伝達手段として、SNSが脚光を浴びています。本市はこれまで、まちの魅力を発信するため「すいたんツイッター」などを運用してきましたが、この7月から新たに「吹田市役所公式ツイッター」で、災害など緊急性の高い情報を発信しています。ぜひフォロー(登録)していただければと思います。

しかし、SNSだけでは足りません。貼り紙や防災無線、広報車などの“アナログな”手段は今でも十分有効です。今回の台風でも、その両方を使って情報をお伝えさせていただきました。

今回の経験を再検証し、市民のみなさんが必要な時に、正確な情報をより迅速に届けられるようにしなければなりません。一方で、みなさんには、最も“アナログな”「向こう三軒両隣」のつながりでの、助け助けられの関係をふだんから温めておいていただければ幸いです。

(2018.10)



MOTTANOCY(もったのしい)


アフリカ人女性初のノーベル平和賞受賞者、ワンガリ・マータイさん。彼女は「MOTTAINAI(もったいない)」という言葉を世界に紹介しました。本家わが国で失われかけているこの精神、どうしたら次世代につなげられるのでしょうか。

私たちは、便利で快適な生活に慣れ切っています。しかし、これまでと同じ勢いで消費し続けることはできません。マータイさんの思いは、足るを知り、節度を持った生活を送らなければ持続可能な未来はない、ということでしょう。

そこで浮かんだ言葉が、「MOTTANOCY(もったのしい)」です。例えば、家族で休日にフリーマーケットにでかけすてきな洋服をゲットする、いつもは車で行くところを健康のために今日は歩いてみる。楽しみながら「もったいない」を実践する、それこそが持続可能な社会の実現への近道だと信じています。ちょうど、さわやかな風が吹く季節になってきました。私は、時間が許せばウォーキング通勤をしようと思っています。木々の彩の移ろいを眺めながら歩くのが楽しみです。

(2018.9)



地道な備え、とっさの判断~二つの災害を経験して


大阪府北部を震源とする大地震と、西日本一帯を襲った豪雨。立て続けに起きた自然災害は本市にも大きな爪痕を残し、私たちはリスクとともに暮らしていることを思い知らされました。被災されましたみなさまには、改めてお見舞い申し上げます。

地震発生直後、市はすぐさま次のことを行いました。(1)全小学校に避難所開設、(2)迅速な情報発信、(3)コールセンターの設置、(4)ブロック塀の緊急点検・即時撤去、通学路の安全確保、(5)ブルーシートの配付、り災証明無料化。他にも、市民のお声に寄り添いさまざまな対応を進めましたが、行き届かなかった部分もあり、多くの反省点を残しました。

地震対応のさなか、平成最悪の被害を出した大雨。本市でも、一部地域に避難指示を出さなければならないほどでした。しかし、対応する中で「見えない仕事」が「見えた」ことがあります。江坂地区をはじめ、市内で大きな浸水を防ぐことができたのです。これは、大きな投資で進めて来た雨水対策の成果です。さらに災害に強い安全なまちをめざし、現在、中の島・片山の両地区でも下水道整備を進めています。

いざという時に違いが出る「見えない仕事」も着実に進めながら、これからも責任を持ってみなさまの平安な日常をお支えしてまいります。

(2018.8)



瀬戸大橋


6つの大橋が本州と四国をつないで30年が経ちました。巨額の予算と10年の工期、そして最先端土木技術を投入した世界屈指の大事業でした。

着工の2年ほど前、大学生の私は、研究の一環で児島(こじま)・坂出(さかいで)ルートに沿って海底を撮影するプロジェクトに参加していました。橋の建設により漁業や海洋環境に及ぼされる影響を事前に調べるためです。

ダイビング経験があるとはいえ、ここでは勝手が違いました。備讃(びさん)瀬戸と呼ばれるこの海域は潮の流れがとても速く、まるでごうごうと流れる川のよう。しかも季節は真冬。暗く冷たい海が容赦なく私を打ち据えます。そんな中、酸素ボンベを背負い大きな機材を抱え、流されないよう必死にアンカーロープにつかまりながら海中を行き来する。これはダイビング というよりも「潜水労働」そのものでした。

橋の雄姿を目の当たりにすると、あの厳しい体験を今も鮮明に思い出します。その経験から、これから社会に出ようとする私は体で学んだのです。世の事業、大きなプロジェクトが成功するプロセスには、時に危険に立ち向かう名もなき「ダイバー」がいるということを。

(2018.7)



真っ黒な手帳


「認知症」という言葉は、使われ始めてから10年ちょっとにしかならないんですね。認知症の高齢者は年々増加しており、数年後には65歳以上の実に5人に1人、約700万人にも達するとのことです。「私は大丈夫」とは言い切れない割合ですね。

最近、興味深い医学報道がありました。「自治会やボランティア活動に積極的な高齢者ほど認知症になりにくい」というものです。社会活動に参加している高齢者の認知症発症リスクは、そうでない人より25%も低く、役員など責任ある役を担っている場合はさらに19%も低くなるそうです。

親しくしてもらっている人生の先輩が「地域行事やNPO活動で、ほんま毎日忙しくて息つく暇もないわ」と言いながら見せてくれた手帳。そのスケジュール欄は連日予定がびっしり。「かなわんわぁ」とつぶやく顔は、生き生きとした素敵な笑顔でした。

吹田市は、介護予防や認知症予防とともに、生きがいづくりにも力を入れています。スポーツや文化芸術などの趣味を通じて楽しく社会とつながり続けること。そして、できれば世話役を買って出ること。そこで得られるやりがいはもちろん、ストレスさえも脳を健康に保つ良薬のようですね。

(2018.6)



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